免疫沈降
本来ならタンパク質などの非常に溶けやすいとされている抗原と抗体とを人為的に特異的な反応を起こさせる。
するとその二者は結合をすることによって一気に溶けにくく、そして沈殿しやすい物質へと変わる。
この特徴的な反応を利用して任意の抗原を取り出しそれを精製することができるこれら生化学の実験手段のひとつを、免疫沈降法と呼ぶ。
タンパク質とタンパク質との相互作用の確認実験などによく用いられるこの免疫沈降法。
これは基質と呼ばれる土台に担体を複数個連結させ、溶けにくく沈みやすい構造体としての役割を与えるものだ。
この土台となる担体は、よくセファロースビーズなどが選ばれる。
より分かりやすい沈殿反応を期待しての選択である。
最近の免疫沈降実験では、超常磁性の反応を示す磁気ビーズが担体として選ばれる傾向にある。
プロテインAやプロテインGとの組み合わせによって、この磁気ビーズを用いた方法だと、より短い時間で実験結果が判別できるからだ。
上記のセファロースビーズが多孔性であるのに対し、こちら磁気ビーズ法ならバックグラウンドを比較的低い基準で抑えることが可能となるのだ。
これから、これら免疫沈降法とそれに付随する実験などをみていこう。
ウエスタンブロッティングでは限界のある条件のムズカシイとされているタンパク質の相互作用にも対応できるのが、この免疫沈降の差別点といえよう。
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